予定通り

午後2時からフトンに横になって、午後5時半まで、起きれなかった。
当然、仕事もしていない。
原因は「うつ」だが、さらにその原因を求めると「気分障害」になる。
「気分」が悪いのだ。
これは、通常の場合に使う「気分が悪い」とは、ちょっと違う。
外部からのどんな刺激も、たとえ楽しさに満ちた音楽を聴いてさえも、心が勝手に「自分に取って悪い刺激」だと思ってしまう。
また、何もしていないから、頭の中にいろいろと想念が湧いてくる。
遠い過去の記憶だったり、昨日買って来た新しい本のことだったり、さっき読んだ新聞記事の内容だったり、失敗したことだったり、さまざまなことが頭に浮かぶが、その想念が浮かんだ次に心がすることは、これらの想念の内容を、何と言っていいか難しいが、否定するのである。
過去の記憶だと、それは無かった方が良かったのだ、とか、本の題名から悪いことを連想するとか、新聞記事の内容の読んで悲しみや怒りを感じた部分だけが残ったり、と言った具合に、余り正確ではないが、その結果、それらの想念を抱いた自分が何か悪者のように感じて、イヤな気分になるのである。